デザイン と モノ作り


山極 博史 の デザインな毎日
by yamadesign
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逆井宏 先生

逆井宏先生がお亡くなりになられた。
先生は戦後の日本を支えてきたデザイナーです。

GKデザイン創設のメンバーで、数々のgood designを残されています。

春先より入院されているのは、お聞きしていたのですが
非常に残念です。。

学生時代の恩師になるのですが、
卒業後も連絡は時折させていただいてアドバイスをいただいたりしていました。

学生時代に産業デザイン科という流れの中で
たまたま先生が椅子の課題を出し、
その課題をする中で、家具に興味をもち
そのまま家具デザインの世界へと飛び込んだ。
僕の原点になる取り組みでした。

これがなかったら家具の世界へはおそらく進んでいなかっただろう。
それまで、家電などのデザインをやりたいと考えていたので。

そして就職の際には
ある会社を受けようと相談したところ、
親身になって、本当に家具のデザインをしたいなら
そこは辞めておいたほうがいいと
アドバイスして下さった。
もしそこへ行っていたら全く今はなかったと思います。

そして、トータルで取組める会社ということで
カリモク家具を受けてみないかと言われ、
そして、カリモクのデザイナーとなった。。

それからも、会社を辞めるときにも
今後のことなど相談させてもらった。

よく怒られもした。。。
学生時代に家具のデザインをしたいと相談したときには
個人的に家具のデザイン課題を出してくれた、
椅子のデザインを持っていくと

「なんだこれは、もっといいのを考えなさい」と言われ、

次の日にさらに別のデザインを持っていくと

「駄目だな、ちがう」と言われ

その次の日にはもう数点のデザインをまとめて持っていった

「もっとたくさん持ってきなさい」

そしてまた考えて、10点ほどデザインをまとめて持っていった

「全部だめだ、そんなんじゃ家具のデザイナーになれないぞ!」

いくつのデザインを持っていってもだめといわれ続けた、
何がいいのかわからなくなり、
どれだけのデザインをしたかわからないくらいの数をその時にこなしたが

ある時ぽつりと「多少はプロポーションがわかったね」と言われた。

何年か経って、あの時そういうことを伝えてくれたのか
と思うことがたくさんあった。

そんな事がたくさん蘇りますが、、、、

実は6/12に先生に手紙を書いて出した。
内容は現在、世の中はどんどん変わりどうなっていくのか?
そして、今後デザインはどう進むべきなのか?
僕は家具のデザインという中でどんなことをすべきなのか?
また、お話しでもしてください、
そんなことを綴った。

卒業してから、20年近くになり
それなりに、進んできて、
大体進んでいく方向も、見え、
考え方もできてきてはいるものの
先生に、一言背中を押してもらえればといったところでしょうか。

数年前に、自分の考え方をある著名な方に
否定されたことがある。。
正直なところ、心が曇った時間をしばらく過ごし
本当にこれでいいのかと、不安なままだった時期があったのですが
そこでも先生に相談し
「大丈夫、間違ってないから、お前の考えで進みなさい」と
後押ししてもらい、
そこからは、大変すっきりとしたことがありました。

また今回もと思っての手紙でしたが

なんということなのか

手紙を出した6/12の夜にお亡くなりになられました。。
残念ながら手紙は届かなかったと思いますが、

これからは自分で考えていきなさい!
ということなのでしょう。。


大変残念ですが
本当にありがとうございました。

心よりご冥福をお祈りいたします。
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by yamadesign | 2011-06-14 09:13
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